臨牀消化器内科「肝炎のインターフェロン治療:総まとめ up to date」を再編集して書籍化した


肝炎のインターフェロン治療 up to date 2009

  • 【編集】 小池 和彦
  • 【ISBN】 978-4-88875-210-7
  • 【本体価格】 3,600円
  • 【刊行年月】 2008年 09月
  • 【版組】 B5判
  • 【ページ数】 316ページ
  • 【在庫】 なし

目 次
第1章 C型肝炎のインターフェロン治療
(1)C型慢性肝炎治療ガイドラインとは
    • I.平成19年度C型慢性肝炎に対する治療のガイドライン
      • 1. インターフェロン治療
      • 2. 発癌抑制を目指した血清ALT値正常のC型肝炎例に対する抗ウイルス治療
(2)リバビリン併用ペグ・インターフェロン治療
  • a. わが国における併用療法の現状はどうなのか
    • I.全国臨床試験成績
    • II.当院並びに関連施設におけるPEG-IFN/リバビリン併用療法治療成績
      • 1. genotype1型高ウイルス量症例に対する治療成績
      • 2. genotype1型高ウイルス量以外の症例に対する治療成績
  • b. ALT正常値のC型慢性肝炎はどう治療すべきか
    • I.肝機能正常値とその問題点
    • II.肝機能持続正常HCVキャリア(HCV carrier with PNALT)の実態と予後
    • III.肝機能正常(血清ALT≤40IU/l)C型肝炎患者の病態
    • IV.肝機能持続正常HCVキャリアへのPEG-IFN/Riba療法の適用
    • V.肝機能正常(血清ALT≤40IU/l)C型肝炎例への治療
  • c. 併用療法の副作用とその対策はどうなのか
    • I.自覚的な副作用とその対策
    • II.臨床検査値異常とその対策
      • 1. 血小板および好中球減少
      • 2. 貧血
(3)ペグ・インターフェロン単独治療はどのような症例で行うのか
    • I.PEG-IFNの特徴
    • II.genotype 1b型かつ高HCV RNA量以外(others)に対する治療効果
    • III.genotype 1b型かつ高HCV RNA量例に対する治癒を目指した治療
    • IV.genotype 1b型かつ高HCV RNA量例に対する肝機能安定化を目指した治療
    • V.有害事象
(4)インターフェロン長期治療(自己注射を含む)はどのような症例で行うのか
    • I.C型慢性肝炎の治療
    • II.IFN単独長期治療の意義
    • III.IFN少量長期治療の意義
    • IV.IFN単独長期治療における自己注射適用のメリット
(5)高齢者C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療はどう行うべきか
    • I.本邦におけるC型慢性肝炎患者の現況
      • 1. 本邦のC型慢性肝炎症例の構成
      • 2. 高齢者C型慢性肝炎に対するIFN治療状況
    • II.高齢者C型慢性肝炎に対するIFN療法
      • 1. 適応
      • 2. 高齢者と若年者のIFN療法の比較
      • 3. PEG-IFN療法による高齢者治療
(6)インターフェロンによる肝発癌抑制効果はどうなのか
    • I.C型慢性肝炎・肝硬変に対するIFNの長期効果
      • 1. 発癌抑制効果
      • 2. 生命予後改善効果
    • II.IFNの再発抑制効果
      • 1. 再発抑制効果
      • 2. 生命予後改善効果
    • III.IFNの発癌抑制機序
(7)インターフェロンが無効なC型慢性肝炎はどう治療するのか
    • I.多剤併用療法の方法
    • II.C型慢性肝炎に対する多剤併用療法も含む抗炎症療法のALT降下に対する有効性と肝発癌防止効果
    • III.C型慢性肝炎に対する十全大補湯の有効性
(8)C型慢性肝炎の瀉血療法はどう行うのか
    • I.C型慢性肝炎における鉄の意義
    • II.除鉄療法
      • 1. 除鉄療法の実際
      • 2. 肝組織像の改善と発癌抑制
(9)C型急性肝炎のインターフェロン治療はいつ行うべきか
    • I.C型急性肝炎の自然経過
    • II.血液汚染事故とIFN治療
    • III.IFN治療開始時期
    • IV.IFN治療スケジュール
(10)C型肝硬変のインターフェロン治療はどう行うべきか
    • I.わが国におけるC型肝硬変に対するIFN治療の実態
      • 1. C型代償性肝硬変に対するIFN-βの無作為群間比較試験
      • 2. IFN-βの有用性と安全性
(11)肝移植後のC型肝炎インターフェロン治療はどう行うべきか
    • I.移植前治療
    • II.免疫抑制剤
    • III.肝炎再発・再燃判定と治療時期
    • IV.予防的治療(preemptive therapy)
    • V.胆汁うっ滞性肝炎
第2章 B型慢性肝炎のインターフェロン治療
(1)B型慢性肝炎に対するインターフェロン治療―その長期予後はどうか
    • I.B型慢性肝炎の治療目標と効果判定
    • II.HBe抗原陽性例へのIFN治療成績
    • III.HBe抗原陰性例へのIFN治療成績
    • IV.B型肝炎に対するPEG-IFN治療
    • V.IFNの長期的治療効果
(2)インターフェロン以外のB型慢性肝炎治療はどうすべきか
    • I.核酸アナログ製剤初回投与例(naive case)
    • II.ラミブジン耐性株出現例への対策
      • 1. ラミブジン耐性株の出現状況
      • 2. ラミブジン耐性株に対する核酸アナログ療法
      • 3. アデフォビル
      • 4. エンテカビル
      • 5. ラミブジン耐性株出現時(肝硬変を含む)の対応
      • 6. ラミブジン投与中で耐性株未出現例への対応
第3章 節目検診と肝炎・肝がん対策
    • I.「肝炎ウイルス検診」について
    • II.「肝炎ウイルス検診」の成績
    • III.今後に残された課題
      • 1.受診の機会がないまま社会に潜在するHBV,HCVキャリアの存在
      • 2.見つかったキャリアの医療機関受診状況,事後指導体制の整備
付録1 C型慢性肝炎に使用できるインターフェロン
付録2 市販されているB型慢性肝炎に対する抗ウイルス薬
付録3 肝炎ウイルスマーカーの基準値