消化器がん治療で欠かせないものになっている化学療法の最新版


消化器がん化学療法2008

  • 【【編集】】 市倉 隆
  • 【ISBN】 978-4-88875-206-0
  • 【本体価格】 5,600円
  • 【刊行年月】 2008年 03月
  • 【版組】 A5判
  • 【ページ数】 316ページ
  • 【在庫】 なし
  • 正誤表

capecitabineやbevacizumabの承認，S-1の適応大などをcatch-upし，また近い将来を展望すべく内容を一新
目 次
第I部 総 論
1．化学療法の効果判定
    • RECISTガイドラインの概要／問題点－とくに消化癌／本邦治療効果の現状／今後の展望
2．分子標的治療
    • 分子標的治療薬／増殖関連分子に対する標的治療／血管新生阻害薬／マルチターゲットチロシンリン酸化阻害薬／プロテアーゼ阻害薬／COX-2阻害薬
3．薬剤耐性の機序
    • 薬剤耐性に関与するABCトランスポーター／アポトーシス／PI3K-AKTとNF-kB生存シグナル経路と化学治療／DNAマイクロアレイを用いた耐性の研究／遺伝子多型と抗癌剤感受性／耐性の克服／分子標的治療薬剤に対する耐性
4．抗癌剤感受性試験の意義
    • 消化器癌化学療法の個別化／抗癌剤感受性試験の原理とアッセイ法／胃癌に対する抗癌剤感受性試験を応用した癌化学療法の臨床効果／抗癌剤感受性試験の将来展望
5．抗癌剤の有害事象対策
    • 悪心・嘔吐／下痢／骨髄抑制／口内炎／末梢神経障害
6．腎障害・肝障害時の化学療法
    • 抗癌剤による腎障害と腎障害時の投与量の調節／抗癌剤による肝障害と肝障害時の投与量の調節
7．血液脳関門と化学療法
    • 転移性脳腫瘍に対する標準治療／血液脳関門／化学療法／癌性髄膜炎／抗てんかん薬の投与と化学療法における問題点／化学療法と脳症
8．化学療法におけるリスクマネジメント
    • リスクマネジメント／有害事象対策／がん治療認定医
第II部 各 論
1．消化器がん化学療法のキードラッグ
  • （1）5-FU
    • 概要／Biochemical modulation／代謝酵素発現と治療効果･副作用の関係／臨床実地での使われ方
  • （2）S-1
    • S-1の特性／各臓器における成績
  • （3）Capecitabine
    • Capecitabineは腫瘍選択的に5-FUを供給する経口抗癌剤／日本と海外での用法用量の違い／Xelodaが結腸癌における術後補助化学療法で承認／capecitabineと5-FU/LVは，転移性でも補助化学療法でもでも同等である／L-OHPやCPT-11との併用／放射線や併用療法はTPをupregulateする／胃癌に対する効果／副作用特にhand-foot syndrome(HFS)／HFSで適切に減量しても効果は保たれる／投与の実際
  • （4）白金製剤
    • CDDP／L-OHP／nedaplatin
  • （5）CPT-11
    • CDDP／L-OHP／nedaplatin
  • （6）タキサン系薬剤
    • 概要／適応／胃癌におけるDTX／胃癌におけるPTX
  • （7）Gemcitabine
    • 薬効薬理／標準的投与法／膵癌に対するGEM療法／胆道癌に対するGEM療法
  • （8）血管新生阻害薬
    • 分類／作用部位／bevacizumabおよびVEGFを標的とする阻害薬（抗体医薬を中心に）／抗体医薬から小分子化合物へ
  • （9）EGFR標的薬剤
    • IMC-C225／ABX-EGF／EMD72000／OSI-774
2．食道癌に対する化学放射線療法
    • 概要／一般的なレジメン／臨床試験
3．食道癌に対する化学療法
    • 術前・術後補助化学療法／遠隔転移例に対する化学療法／現在開発中の治療
4．胃癌に対する化学療法
    • 胃癌化学療法の変遷／本邦胃癌化学療法の変遷／本邦標準的治療の確率／日本の現状／今後の方向性
5．胃癌に対する術前・術後補助化学療法
    • 補助化学療法の新しい時代／おもな臨床試験の結果／現在日本で進行中の臨床試験／今後の展望
6．大腸癌に対する化学療法
    • 転移性進行大腸癌／術後化学療法
7．大腸癌に対する術後補助化学療法
    • 対象／Stage III結腸癌／StageII・III直腸癌／肝転移／StageII結腸癌
8．膵・胆道癌に対する化学療法
    • 膵癌に対する化学療法／胆道癌の化学療法
9．消化管悪性リンパ腫に対する化学療法
    • 治療／びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫／濾胞性リンパ腫／MALTリンパ腫／その他の消化管悪性リンパ腫／新規治療薬
10．GISTに対する化学療法
    • 概念と定義／分子メカニズム／imatinibによる分子標的治療／imatinibの臨床効果／投与法と投与量／投与期間／副作用と対策／imatinibに対する耐性／imatinibによる術後補助療法／GIST診療ガイドライン
11．肝細胞癌に対する経カテーテル化学塞栓療法
    • 経カテーテル治療法の現況／TACEに際しての抗癌剤投与
12．動注化学療法
  • （1）肝細胞癌
    • 適応／経緯／代表的な動注化学療法
  • （2）転移性肝癌
    • 欧米における臨床試験／日本における肝動注療法
13．腹腔内化学療法
    • 基本概念／腹腔内化学療法の実際
抗癌剤投与例
胃癌
    • MTX/5-FU時間差療法・S-1/CDDP療法・S-1/PTX療法・S-1/DTX療法・CPT-11/CDDP療法・Weeky PTX療法・PTX/CDDP療法
胃癌，大腸癌
    • S-1/CPT-11療法
大腸癌
    • RPMI療法・FOLFOX4療法・mFOLFOX6療法・FOLFIRI療法・FOLFIRI療法(CPT-11減量)・FOLFOX4+bevacizumab療法・FOLFIRI+bevacizumab療法・CPT-11/cetuximab療法
結腸癌
    • Cape OX療法
食道癌
    • CDDP/5-FU療法・Nadaplatin/5-FU療法・FP+放射線同時併用療法(臨床病期I期，II･III期)
消化管悪性リンパ腫
    • R-CHOP療法