コンセンサス肝疾患2007

B型肝炎・C型肝炎の治療

  • 【【監修】】 坪内 博仁
  • 【【編集】】 岡上 武/小俣 政男/林 紀夫/熊田 博光
  • 【ISBN】 978-4-88875-197-1
  • 【本体価格】 3,400円
  • 【刊行年月】 2007年 06月
  • 【版組】 B5判
  • 【ページ数】 160ページ
  • 【在庫】 なし

本書は,第10回日本肝臓学会大会におけるコンセンサスミーティング“B型肝炎の治療”および“C型肝炎の治療”の講演や討論をもとに,現時点におけるコンセンサスをまとめたものである.
lamivudineおよびadefovirがB型肝炎に対する抗ウイルス薬として認可されて,それぞれ6年および2年以上経過し,また,昨年新たにentecavirが認可された.また,C型肝炎についても世界的な標準治療ともいえるPeg-IFN/ribavirin療法が2004年に認可され,わが国における治療成績が集積してきた.したがって本書には,わが国におけるB型肝炎に対するlamivudine治療やC型肝炎に対する Peg-IFN/ribavirin治療の総括に加えて,今後の展望がまとめられている.(序文より)
目 次
B型肝炎治療のコンセンサス
1.治療の基本的考え方
2.IFN治療―適応と限界
3.Lamivudine治療
  • 1)Lamivudine長期投与治療成績と長期予後
  • 2)Lamivudine長期投与の効果と変異ウイルス対策
  • 3)Lamivudine耐性株に対するAdefovir投与時期とその効果
  • 4)Lamivudine治療におけるHBVコア関連抗原測定の意義
4.Lamivudine抵抗出現防止を目指したIFN併用療法
  • 1)Sequential therapy
  • 2)Combination therapy
5.Entecavirの治療効果
6.抗ウイルス療法の効果とHBV遺伝子型
7.抗ウイルス療法における新たな副作用
8.新しい抗ウイルス剤の開発状況
C型肝炎治療のコンセンサス
1.治療の基本的考え方
2.Peg-IFN/Ribavirin併用療法
  • 1)難治性C型肝炎に対する治療効果
  • 2)ISDRと初期抗ウイルス効果からみた治療効果
  • 3)抗ウイルス効果からみた治療効果
  • 4)抗ウイルス療法の安全性と治療効果
3.高齢者に対する治療
  • 1)高齢者C型肝炎に対するPeg-IFN/Ribavirin併用療法
  • 2)2型高ウイルス量高齢者に対するIFN療法の適応
  • 3)高齢者C型肝炎に対するPeg-IFNα-2a療法
4.ALT持続正常例に対する治療
  • 1)HCV高浸淫地区におけるALT持続正常者の経過
  • 2)ALT持続正常者の病態と抗ウイルス療法の適応
  • 3)ALT持続正常者に対するPeg-IFN/Ribavirin併用療法