2004年6月刊行


腎不全とともに歩んで

透析医療の常識・非常識 臨牀透析創刊20周年記念エッセイ集

  • 【【編集】】 大平 整爾
  • 【【企画】】 臨牀透析編集室
  • 【ISBN】 4-88875-161-7
  • 【本体価格】 2,400円
  • 【刊行年月】 2004年 06月
  • 【版組】 B6判
  • 【ページ数】 314ページ
  • 【在庫】 なし

目 次
第1章 透析医療の今昔
これでよいのか鉄の投与法 / 前田貞亮
ビタミンD欠乏の意義について / 森井浩世
透析装置の変革について / 稲生綱政
小児末期腎不全患者の管理に携わって / 飯高喜久雄
透析患者の外科的処置の変遷 / 内藤秀宗
生命予後と検査指標 / 前田憲志
血液透析により急性腎不全となり血液透析にて救命した一例 / 笹岡拓雄
近頃考えること / 前川正信
多嚢胞化萎縮腎のこと / 石川 勲
透析用血栓防止薬に思うこと / 松井則明
透析医療が変わったのか / 田部井 薫
Vasterasの夢-上皮小体摘出術の歩み / 冨永芳博
私の尿毒症研究30年 / 青柳一正
温故知新 / 今 忠正
カリウムとアルミニウム / 土屋 隆
透析療法で忘れがたい2つの出来事 / 富野康日己
医療における技術の発生と臨床工学技士ー(故)中川成之輔先生との雑談を回顧して / 芝本 隆
近況報告 - ふたつ / 石田尚志
透析黎明期の精神科医として / 櫻井浩治
三多摩腎疾患治療医会について思うこと / 長澤俊彦
糖尿病性腎症透析の私的回顧 / 柴田昌雄
透析液水質の20年 / 武本佳昭
透析医療費雑感 / 久保和雄
血流音とスリル / 伊藤克己
透析開始時の急性症状とエチレンオキサイド / 高橋幸雄
一腎臓内科医が実践してきた / 平野 宏
腎不全と手術 / 春口洋昭
この頃思うこと / 加藤克己
腎不全医療の変遷 / 水口 潤
血液透析と水質汚染 / 洞 和彦
透析をはじめた頃 / 北本 清
透析患者の精神医学的問題の常識・非常識 / 佐藤喜一郎
『臨牀透析』の編集に携わって / 足立悦子
第2章 明日を拓く
透析医療政策の大転換期 / 黒川 清
適正透析量 / 越川昭三
体内総水分量の測定値 / 川口良人
食事療法 / 浅野 泰
観察研究と介入試験 / 秋澤忠男
透析医学の進歩に品位と調和を / 出浦照國
日本の末期腎不全医療,これでいいの? / 斎藤 明
糖尿病腎不全・透析からの雑感 / 原 茂子
"腎不全ライフとHD, CAPD,腎移植" / 水入苑生
透析導入は慎重に / 野村芳雄
透析医療は現場発信から / 多川 斉
自然科学の中の透析医療 / 上田峻弘
Seven days a week / 弓田 滋
最近思うこと / 山下明泰
腎不全の予防 / 丹羽利充
これからの透析療法を考える / 黒田重臣
ハイブリッド型人工透析器 / 今井 正
透析患者の心血管系石灰化に思う / 藤田嘉一
発 明 / 新里高広
透析療法はいつまで続くのか? / 峰島三千男
腎不全と血管石灰化 / 小椋陽介
腎不全患者増加に対してわれわれは何をすべきか? / 海津嘉蔵
もうひとつのPD First / 長谷川廣文
積極的保存療法のすすめ-アルポート症候群患者の透析導入後の予後を考えて / の村信介
透析患者の動脈硬化を研究して / 西沢良記
待っていても「良いくすり」はでてこない / 宮田敏男
理想の人工腎臓-透析は腎臓を代替できるか? / 飯野靖彦
チーム医療の成熟へ向けて / 川崎忠行
第3章 苦あり喜びあり
ブラッドアクセスに纏わる苦労 / 大平整爾
懲りない人々に置いて行かれる人々 / 二瓶 宏
インターネットで本当の患者の気持ちを知る / 塚本雄介
ヒデさんの“水商売はつらいよ”の巻 / 日台英雄
透析患者に水分制限は必要ない / 政金生人
透析患者さんに感謝 / 小野利彦
透析療法としての発汗について / 草野英二
患者さんから学び患者さんに育てられる / 岸本武利
透析すること / 奈倉勇爾
『水』 / 佐中 孜
苦しい手術中,あの光が見えたとき / 高橋公太
「看護」を語る難しさは今もつづく / 宇田有希
第4章 光と陰
透析患者のQOL / 杉野信博
透析医療のターゲット / 秋葉 隆
結果よければすべてよしか? / 深川雅史
透析医療と事前指定書 / 岡田一義
透析の量に影響される生命の質 / 阿岸鉄三
透析医療における『医療側の責任と意識改革』と『患者側の責任と権利』 / 千葉栄市
高齢化社会と透析療法 / 菅原剛太郎
透析療法の選択に関する医師の説明と患者の同意 / 渡邊有三
上腕動脈の結紮で術後の虚血は問題にならないのか / 久木田和丘
老いは必ずしもデメリットではない / 平松 信
透析施設間の患者移動は何を教えてくれるか / 西 慎一
透析時間と食事との関係について / 春木繁一
糖尿病性腎症の予後とわれわれの責務 / 槇野博史
身体障害者療護施設-要介護透析患者の対応策として / 関野 宏
抗血小板薬の危険性 / 中本雅彦
透析医療における栄養の問題 / 渡辺 毅
透析療法による新たな疾患群出現の可能性-鉄は両刃の刃か / 高光義博
動・静脈内シャントを疑問に思う / 天野 泉
私も同じ「患者」と気づく / 佐藤久光
西 日 / 水附裕子
第5章 常識・非常識
透析の常識・非常識 / 山崎親雄
論文,論著 / 大平整爾
よく診察をし,正確な観察と細かい思考を / 前田貞亮
常識・非常識に関わる3要素-制度・政策,技術,価値観- / 酒井 糾
腎不全の病態理解をめぐって / 飯田喜俊
慢性血液透析患者の診察 / 荒川正昭
感染症対策-翻る常識 / 原田孝司
腎性貧血治療の目標値から見た透析(HD)の違い / 椿原美治
アルミゲルは禁忌か? / 藤見 惺
透析導入の所要日数-在院日数との関係 / 副島秀久
透析液水質管理のマジック / 竹澤真吾
CAPDは高齢者には不向き、若い人によいか / 鈴木洋通
「エアー返し」の常識・非常識 / 栗原 怜
透析医療の常識・非常識 / 湯川 進
透析患者の上皮小体機能その常識・非常識 / 岩元則幸
CAPD(創造と思い込み) / 今田聰雄
急性腎不全への腎移植,常識と非常識 / 稲本 元
同じ限外濾過量でもECUMと透析の限外濾過では血漿からのNa除去量は同じではない / 川島司郎
透析量の常識・非常識 / 吉田豊彦
わが国の非常識 / 星井桜子
常識は変えるためにある? / 福井博義
腎不全患者の代謝異常-常識と非常識 / 磯田和雄
未だ使われていた4.25%ブドウ糖腹膜透析液 / 川西秀樹
腹膜透析療法の非常識が常識になる日の到来を願う / 頼岡 在
透析患者の腎生検 / 佐藤昌志
透析液を巡る変遷 / 阿部富彌
CAPDにおける至適透析の常識・非常識 / 中元秀友
ヘマトが下がった / 平方秀樹
「水分管理」からくる常識-非常識 / 高橋 進
透析患者に低蛋白食は非常識かー飲食と透析回数 / 中尾俊之
初期の透析医療 / 小出 桂三
腹膜透析の常識と非常識 / 中山昌明
透析量の常識 / 石崎 允
「時代とともに変化する透析の常識と非常識」ー昨日の敵は今日の友? / 久野 勉
人工糸球体から人工腎臓へ-非常識的発想を / 小高通夫
CAPDカテーテルケア / 窪田 実
第6章 透析医療の車窓から
手術室と蝿叩き / 鈴木正司
透析医療におけるアートの衰退 / 篠田俊雄
時の流れ 科学技術の進歩と人間の幸せ そのジレンマ / 伊藤 晃
末期腎不全に悩む若者よ! 君も皮膚科教授になれる / 伊丹儀友
臨床研究と統計学-雑感 / 青池郁夫
女性臨床工学技士へのエール / 星野敏久
愛猫の腎不全 / 臼井昭子
克服が待たれる透析患者の血管病変 / 寺岡 慧