上部消化管癌の先進的内視鏡治療手技

先駆的内視鏡学者による上部消化管癌の適応拡大，新しい治療手技を，治療法の背景，手技の実際，治療成績の順に記述し，追試しやすいように解説した。

I．噴門部癌性狭窄に対する屈曲型プロテーゼ: 嶋尾仁，三重野寛喜
II．食道粘膜癌に対する内視鏡的粘膜切除－改良型把持鉗子の開発: 門馬久美子，吉田操，山田義也
III．食道粘膜癌に対する内視鏡的粘膜切除術の経験と問題点: 島田英雄，幕内博康，三富利夫
IV．爪付き透明キャップを用いた新しい内視鏡的粘膜切除術－早期食道・胃癌を中心に: 竹下公矢，井上晴洋，遠藤光夫
V．早期胃癌に対するstrip biopsyの一括切除と分割切除: 多田正弘
VI．早期胃癌に対するＥＲＨＳＥによる内視鏡的粘膜切除法: 内沢政英，腰山達美，平尾雅紀
VII．早期胃癌の内視鏡的粘膜切除術における三脚型把持鉗子および透明キャップの有用性: 長南明道，望月福治，結城豊彦
VIII．パルス波レーザーによる早期胃癌に対する内視鏡的治療: 中村哲也，藤盛孝博
IX．早期胃癌治療法の選択－とくに内視鏡的マイクロ波凝固療法と腹腔鏡補助下幽門側胃切除BillrothI法再建術式について: 永井祐吾，谷村弘，瀧藤克也
Ⅹ．胃粘膜癌に対する腹腔鏡下手術－確実な病巣切除を目指した新しい治療法の提唱: 大上正裕，大谷吉秀，北島政樹