胃癌診断・治療の集大成

胃癌

診断と治療

【編】丹羽寛文
【ISBN】 4-88875-078-5
【本体価格】 29,000円
【刊行年月】 1995年 01月
【版組】 B5判上製
【ページ数】 559ページ
【在庫】なし

胃癌を「進行癌」，「スキルス胃癌」，「早期胃癌」，「微小胃癌」に分け，とくに早期胃癌，微小胃癌については重点を置いて解説した．
診断の項目では，実際の臨床に役立つよう，Ｘ線診断，内視鏡診断，深達度診断，鑑別診断を詳細に解説し，とくに早期胃癌，微小胃癌に重点を置いた．
治療は，外科手術，内視鏡的治療，化学療法，免疫療法，放射線療法，ホルモン療法，さらに末期癌の疼痛管理までを網羅した．
胃癌の臨床に携わる人の必携ハンドブックとしてまとめられている．

第１部進行胃癌の診断

第I章疫学久道茂・南優子・高野昭

第II章分類と肉眼所見池田昌弘・両角敦郎・藤野雅之

第III章Ｘ線診断

１．噴門穹窿部の癌長野正裕・望月福治
２．体部大弯の癌中山影親・早川滉
３．前庭部の癌西俣寛人・下野健治・河野裕一

第IV章内視鏡診断二ツ木浩一・山本邦男

第V章鑑別診断阿部政直・竹内勝啓

第２部スキルス胃癌の診断

第I章定義と分類岩永剛・古河洋・平塚正弘

第II章Ｘ線診断中野浩・高浜和也・渡辺真

第III章内視鏡診断井関和成・飯石浩康・竜田正晴

第IV章進行度診断熊井浩一郎・栗原直人・村山良彦

１．Ｘ線の立場から中野浩・高浜和也・渡辺真
２．内視鏡の立場から渋江正・鮫島由規則・田中貞夫

第V章初期像中野浩・高浜和也・渡辺真

１．Ｘ線の立場から中野浩・高浜和也・渡辺真
２．内視鏡の立場から渋江正・鮫島由規則・田中貞夫

第３部早期胃癌の診断

第I章Ｘ線診断

１．隆起形成型の早期胃癌鈴木雅雄・土井偉誉・下川邦泰
２．陥凹形成型の早期胃癌望月福治・長南明道

第II章内視鏡診断

１．隆起形成型の早期胃癌竹本忠良・多田正弘
２．陥凹形成型の早期胃癌小黒八七郎
３．IIｂ型早期胃癌鈴木茂

第III章深達度診断

１．Ｘ線・内視鏡による診断芳野純治・中澤三郎
２．超音波内視鏡による診断平田健一郎・福田守道

第IV章鑑別診断

１．良性疾患に紛らわしい早期胃癌中澤三郎・芳野純治・山中敏広
２．進行癌に紛らわしい早期胃癌中澤三郎・芳野純治・太田博郷

第V章早期胃癌と進行胃癌の関連金子栄藏

第４部微小胃癌の診断

第I章臨床病理加藤洋・柳澤昭夫・宇都出公也

第II章Ｘ線診断西俣寛人・美園俊明・西俣嘉人

第III章内視鏡診断

１．通常内視鏡による診断鈴木茂
２．色素内視鏡による診断井田和徳・香田弘司・奥田順一
３．拡大内視鏡による診断榊信廣
４．薬理学的内視鏡による診断大井田正人・小泉和三郎・西元寺克禮
５．画像処理による診断片山修・小栗康平・市岡四象
６．超音波内視鏡による診断安田健治朗

第IV章微小胃癌の発育－癌発育速度と癌悪性度中村恭一・迫間隆昭・三上哲夫

第５部胃癌の治療

第I章外科手術

１．進行胃癌
- ａ．タイプ別予後三輪潔
- ｂ．Stage IV症例の手術成績平出星夫・玉熊正悦
- ｃ．拡大根治手術折田薫三・合地明
２．早期胃癌の縮小手術中田英二・岡島邦雄・磯崎博司
３．微小胃癌の手術市倉隆・玉熊正悦

第II章内視鏡的治療－適応・方法・成績

１．粘膜切除術多田正弘・檜垣真吾・沖田極
２．マイクロ波凝固療法
- ａ．適応と手技永井祐吾・谷村弘・瀧藤克也
- ｂ．治療成績田中清一・平塚秀雄
３．レーザー療法鈴木荘太郎・青木純・鳴海裕之
４．局注療法浅木茂・佐藤彰・斎藤行世

第III章内視鏡的治療－限界と対策

１．内視鏡切除術の限界
- ａ．評価と展望小黒八七郎
- ｂ．追加手術例からみた問題点林田康男・榊原宣
- ｃ．長期予後からみた限界と対策竹腰隆男・加藤洋
２．レーザー治療の限界白尾国昭・田尻久雄

第IV章進行胃癌の化学療法

１．目的と有効性の評価吉田茂昭・島田安博・斎藤大三
２．最近の進歩と今後の課題吉田茂昭・大津敦・島田安博
３．多剤併用療法小川一誠
４．術前大量化学療法中島聰總

第V章免疫療法

１．免疫療法とＢＲＭ療法漆崎一朗
２．術後補助免疫化学療法山村義孝・小寺泰弘・紀藤毅

第VI章進行胃癌の放射線療法相馬哲夫・湯本克彦

第VII章ホルモン療法

１．意義と今後の展望古河洋・岩永剛・平塚正弘
２．スキルスに対する効果大倉久直・斎藤大三・北岡久三

第VIII章残胃再発癌の治療高尾尊身・堀川佳朗・愛甲孝

第X章末期癌に対する治療

１．対症療法吉森正喜
２．狭窄に対するレーザー療法二ツ木浩一・山本邦男
３．疼痛管理佐藤哲雄