「なぜ,拡大観察なのか」最新の拡大内視鏡所見を解説し,その答えに迫る


拡大内視鏡-極限に挑む

拡大内視鏡研究会が発足して10年が経過した.拡大内視鏡の診断学的有用性は大腸のみならず,咽頭・食道,Barrett食道,胃,十二指腸とほぼ全消化管において確立した感がある.研究会では多くの新発見や様々な研究成果が示されている.
本書では,最新の拡大内視鏡所見を解説し,「なぜ、拡大観察なのか」,「拡大観察のendpoint」を追求した.
主な内容
序説:なぜ、拡大観察なのか
I. 「拡大内視鏡研究会」の10年の歩み
  • 中・下咽頭/食道/胃・十二指腸/大腸
II. 研究会の主題から
1. 咽頭・食道
  • 咽頭・食道-異常血管の診断学的意義と限界/Barrett食道・Barrett食道癌/食道のEndocytoscopy
2. 胃・十二指腸
  • 胃炎と鑑別困難な胃癌/慢性胃炎診断/白色不透明物質/胃癌の組織学的所見/胃癌の範囲診断における拡大内視鏡の有用性と限界/十二指腸病変
3. 大腸
  • 進化(深化)したpit pattern診断/単離腺管とPitとの比較-組織発生/血管像の評価/IIcとLST-NG/鋸歯状病変/Endocytoscopy/SM癌病理診断-今までの経緯と現状
III. 病理からのコメント
  • 附 拡大内視鏡所見の解説
1. 食道
  • brownish area/Background coloration/AVA
2. 胃・十二指腸
  • VS classification system(Demarcation line, Irregular MV pattern, Irregular MS pattern)/white zone/シアン調血管/VEC pattern
3. 大腸
  • VI高度不整・軽度不整,箱根コンセンサス/IMP(irregular micro pit pattern)/Surface pattern/Dense, Sparce, Irregular pattern/VMV(varicose microvascular vessel)/String sign/Long irregular vessel
<総括> 拡大内視鏡診断のendpointと今後の展開