胃癌リスク診断の現状と“いわゆるABC検診”の正しい理解のために


胃癌リスクファクターとリスク診断

特にABC検診の現状と問題点の正しい理解のために

  • 【編集】 一瀬 雅夫,岡 政志,斎藤 博
  • 【ISBN】 978-4-88875-272-5
  • 【本体価格】 5,500円
  • 【刊行年月】 2014年 10月
  • 【版組】 B5
  • 【ページ数】 220ページ
  • 【在庫】 あり
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本書は胃がんの「リスク検診」についてのエビデンスと問題点を把握できるように企画されたものである.「夢の検診」である「リスク検診」は,無理に導入すれば受診者にとって別の意味での「リスクのある検診」と化す可能性が高い事を認識すべきである.
主な内容
1. 胃癌リスク診断概論-これまでの経緯
2. 胃癌リスク診断の臨床疫学的背景
3. 胃癌ハイリスクの病理学的背景-発癌仮説,前癌病変,前癌状態
4. 胃癌ハイリスク-臨床現場からの視点
X線検査所見からの視点/内視鏡検査所見からの視点
5. 血液マーカーを指標にした胃癌リスク診断-長期観察研究による知見
血清ペプシノゲンあるいは血清H. pylori抗体価が示す個人の胃癌ハイリスク/ABC分類と胃癌ハイリスク-長期観察研究の結果から
6. ABC分類の現状における課題
リスク診断におけるH. pylori感染診断の課題/H. pylori未感染群診断の課題とH. pylori陰性胃癌/胃X線所見から見たリスク診断の妥当性/胃内視鏡像から見たリスク診断の妥当性/発見胃癌から見たリスク診断の妥当性/血清ペプシノゲンによる萎縮性胃炎診断の問題点/未分化型胃癌のハイリスク取り扱いを巡って
7. 胃癌リスク診断の検診への導入を目指して
リスク診断におけるH. pylori感染診断の課題/H. pylori未感染群診断の課題とH. pylori陰性胃癌/胃X線所見から見たリスク診断の妥当性/胃内視鏡高崎市住民健診における試み/真庭市における試み
8. 対策型検診から見た胃癌リスク診断の問題点
リスク検診の先駆けとしてのペプシノゲン法が示す課題-吹田市における導入後12年間の歴史/対策型検診から見たABC検診の問題点/高齢者を対象とした胃癌リスク検診の課題
9. “いわゆるABC検診”とH. pylori除菌を組み合わせた胃癌対策を巡って
リスク検診の先駆けとしてのペプシノゲン法が示す課題-吹田市における導入後12年間の歴史/対策型検診から見たABC検診の問題点/高齢者を対象とした胃癌リスク検診の課題
10.科学的根拠からみた胃がんリスク検診,とくにABC検診を巡る議論