臨牀透析 Vol.38 No.9(8-4)


特集名 痛みを訴える透析患者にどう対応するか
題名 透析患者に特有な痛みへの対応 (4) 虚血痛(ASO)
発刊年月 2022年 08月
著者 日髙 寿美 湘南鎌倉総合病院腎臓病総合医療センター
著者 小林 修三 湘南鎌倉総合病院腎臓病総合医療センター
【 要旨 】 虚血性の安静時疼痛は通常前足部に生じ,夜間に悪化することが多い.うつ状態は疼痛の訴えに大きく影響する.疼痛管理を最適化するためには,医療者と患者との信頼関係の構築がまず重要である.疼痛の程度と推移を比較するために,疼痛を客観的に示すツールで継続して評価する.
虚血性安静時疼痛の改善のためには,血行再建術を行い,下肢虚血が是正されることが望ましい.血行再建術が不適応あるいは不応答な場合には,LDL-アフェレシスなどの治療も考慮される.疼痛に対する薬物療法としては,アセトアミノフェンやオピオイド投与が推奨されている.虚血による安静時疼痛が耐え難い程度である場合には,下肢切断もやむなく検討される.
Theme How do we deal effectively with pain in dialysis patients &
Title Pain associated with ischemia especially in peripheral arterial disease
Author Sumi Hidaka Kidney Disease and Transplant Center, Shonan Kamakura General Hospital
Author Shuzo Kobayashi Kidney Disease and Transplant Center, Shonan Kamakura General Hospital
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