臨牀透析 Vol.38 No.13(9)


特集名 透析患者の認知症―診断・予防・治療・見合わせ・CKM
題名 透析患者の身体拘束の現状
発刊年月 2022年 12月
著者 城間 久美絵 熊本赤十字病院腎センター・透析看護認定看護師
【 要旨 】 熊本県は2020年の時点で,人口100万人当りの透析患者数が日本で2番目に多い県である.そのなかで,熊本赤十字病院は高度急性期医療を担っており,重篤な患者や高齢で合併症のある患者の血液透析も行っている.さらに,認知症やせん妄がある透析患者は,自己抜針や急な体動による回路の外れなどさまざまな危険がある.
当院では身体拘束ゼロを看護部目標として取り組んでいる.身体拘束をしないための見守りや,医師とともに身体拘束の必要性について十分にアセスメントを重ねている.やむをえず身体拘束を行った場合は,患者の皮膚のアセスメントを行い,皮膚障害を起こさないように予防ケアを実施する.また,多職種で身体拘束解除カンファレンスを行い,安全に配慮し身体拘束解除ができるように努めている.
Theme Dementia in dialysis patients -- diagnosis, prevention, treatment, withholding and withdrawal, and CKM
Title The reality of physical suppression of dialysis patients
Author Kumie Shiroma Department of Clinical Nutrition, Jichi Medical University Hospital
[ Summary ] No Summary
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