臨牀透析 Vol.38 No.10(7)


特集名 透析医療のgender diversity
題名 栄養障害,サルコペニア・フレイル,認知症の性差
発刊年月 2022年 09月
著者 加藤 明彦 浜松医科大学附属病院血液浄化療法部
【 要旨 】 透析患者では栄養障害の合併頻度に明らかな男女差はない.しかし,栄養指標のカットオフ値には明らかな性差がある.同様に,サルコペニア合併率は男女の透析患者でほぼ同じである.サルコペニアのスクリーニングとして最大下腿周囲長を評価する場合は,女性患者では感度・特異度とも低いことに注意が必要である.フレイルや認知症は女性患者に多い.その理由として,①女性が長寿である,②女性患者では筋力が低下して転倒しやすい,③エストロゲンシグナルの減少によって脳細胞内のミトコンドリア機能異常や酸化ストレスが亢進する,などが関与する.
Theme Gender diversity of dialysis medicine
Title Gender diversity of malnutrition, sarcopenia, frailty, and cognitive impairment in dialysis patients
Author Akihiko Kato Blood Purification Unit, Hamamatsu University Hospital
[ Summary ] No Summary
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