臨牀透析 Vol.37 No.5(3-1)


特集名 ダイアライザ・ダイアフィルタの今後を考える
題名 Pro-Con debate:ダイアライザ・ダイアフィルタでアルブミン漏出は必要か (1) Moderator's view:血液透析におけるアルブミンのもつ意義
発刊年月 2021年 05月
著者 花房 規男 東京女子医科大学血液浄化療法科
【 要旨 】 低アルブミン血症は透析患者において不良な生命予後と関連する.一方,こうした低アルブミン血症は,栄養状態のみならず,炎症の存在も大きく影響を与える.血液透析による低アルブミン血症のもつ意義が,本来の低アルブミン血症と等価かは明らかになっていない.アルブミン漏出と関連が深いα1-ミクログロブリン,酸化型アルブミン,炎症関連物質の除去,アルブミン除去に伴う急性相蛋白の合成亢進,炎症の存在による合成低下など,さまざまな要因を考慮する必要がある.本稿における二つの論文(p.27,p.33)からは,個別性をもった透析量の調整において,考慮しなければならない点が明らかにされる.
Theme Future perspective of dialyzer and diafilter
Title Significance of serum albumin level in patients on hemodialysis
Author Norio Hanafusa Department of Blood Purification, Tokyo Women's Medical University
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