特集名 | CKD・透析患者の最近の知見による体液管理 | |
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題名 | CKD・透析患者における体液過剰の病態 | |
発刊年月 | 2021年 09月 | |
著者 | 中山 昌明 | 聖路加国際病院腎センター・腎臓内科 |
【 要旨 】 | 体液過剰状態は,慢性腎臓病(CKD)・透析患者の予後危険因子であるが,この背景には,体液過剰は,細胞外液量増加による高血圧・左室肥大に加え,低栄養・炎症・貧血といった内分泌代謝系の異常とも密接に関連しているという点が挙げられる.一方,最近の研究で,体液調節機構において皮下組織のナトリウム(Na)イオン貯蔵が重要な役割を果たしていることが明らかにされているが,CKD・透析患者では皮下Na貯蔵が増加しており,この程度は左室肥大,血管内皮障害,炎症と相関すると報告されている.したがって,CKD・透析患者における体液過剰に伴う諸症状には,細胞外液量増加と皮下Na貯蔵増加という二つの病態が関与していると考えられる. |
Theme | Body fluid management in CKD/dialysis patients based on the cutting-edge scientific findings | |
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Title | Pathophysiology of overhydration in CKD and dialysis patients | |
Author | Masaaki Nakayama | Kidney Center, St Luke's International Hospital |
[ Summary ] | No Summary |