臨牀透析 Vol.36 No.5(2-1)


特集名 近未来の透析医療
題名 未来の透析室・透析機器の展望 (1) 近未来のダイアライザ,ヘモダイアフィルタの開発
発刊年月 2020年 05月
著者 山下 明泰 法政大学生命科学部環境応用化学科
【 要旨 】 現在の血液透析(HD),血液透析濾過(HDF)で中核をなすダイアライザとダイアフィルタの近未来の仕様を考える.
ダイアライザに求められる基本性能は変わらないが,近未来の在宅透析の普及に備えて,長時間,短時間頻回治療を考慮した仕様が望まれる.前希釈HDFでは見かけの血流量が400~500 mL/minとなるので,ダイアフィルタの血液入口圧を抑制するために,中空糸内径をやや太いものにする.後希釈HDFではアルブミンの漏出を抑制するために細孔径がやや小さな膜を選択し,透水性能は大面積化で担保する.濾過性能を優先する場合には,ダイアフィルタは濾過器として設計するほうがよい.
Theme Perspective on dialysis therapy in the near future
Title Development of dialyzers and diafilters in the near future
Author Akihiro C. Yamashita Department of Chemical Science and Technology, Faculty of Bioscience and Applied Chemistry, Hosei Universtity
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