特集名 | 透析患者の感覚器障害 | |
---|---|---|
題名 | 嗅覚障害 (2) 薬剤性嗅覚障害 | |
発刊年月 | 2020年 01月 | |
著者 | 谷口 賢新郎 | 東邦大学医療センター佐倉病院耳鼻咽喉科学講座 |
著者 | 太田 康 | 東邦大学医療センター佐倉病院耳鼻咽喉科学講座 |
【 要旨 】 | 嗅覚障害は,① 気導性嗅覚障害,② 嗅神経性嗅覚障害,③ 中枢性嗅覚障害に分けられるが,薬剤性の嗅覚障害は嗅神経性嗅覚障害に分類される.嗅覚障害の診断および治療においては,病歴聴取とともに,鼻内視鏡所見や画像検査が不可欠である.薬剤性嗅覚障害を疑う一番の根拠は,被疑薬投与中,もしくは投与後に症状が出現したという病歴であるが,薬剤性嗅覚障害を引き起こす可能性がある薬物は抗がん薬,抗菌薬,抗真菌薬,抗甲状腺薬など多岐にわたるが,その頻度は低い.透析患者でも多くの薬剤が使用される機会が少なくない.しかし,嗅覚障害は生活の質(quality of life;QOL)に多大な影響を及ぼすため,普段の診療において,嗅覚障害患者を認めた際には,ぜひ耳鼻咽喉科に紹介していていただければ幸いである. |
Theme | Sensory organ impairments in end stage kidney disease patients | |
---|---|---|
Title | Drug induced olfactory dysfunction | |
Author | Kenshiro Taniguchi | Department of Otolaryngology, Sakura Medical Center, Toho University |
Author | Yasushi Ota | Department of Otolaryngology, Sakura Medical Center, Toho University |
[ Summary ] | No Summary |