臨牀透析 Vol.35 No.12(7)


特集名 透析患者の支持療法
題名 認知機能障害
発刊年月 2019年 11月
著者 鶴屋 和彦 奈良県立医科大学腎臓内科学
【 要旨 】 透析患者では認知機能障害の頻度が高く,とくに女性や糖尿病合併例で顕著である.その診断においては,薬剤性の可能性を念頭におき,せん妄を鑑別することが重要である.対策としては,介入可能な危険因子を適切に管理し,認知機能障害を予防することが重要である.治療としては,腎移植への移行や長時間透析により認知機能の改善が期待できる.運動療法は,認知機能障害の予防・改善に有効とされ,転倒リスクも低下させる.高度の認知機能障害例では透析継続が困難となり,透析の見合わせが必要となる場合も少なくない.その判断は慎重に行い,見合わせ後には最善の緩和ケアを提供することが重要である.
Theme Supportive therapy for dialysis patients
Title Cognitive impairment in dialysis patients
Author Kazuhiko Tsuruya Department of Nephrology, Nara Medical University
[ Summary ] No Summary
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