特集名 | 糖尿病性腎症の最前線 | |
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題名 | わが国の糖尿病透析患者の現況 -- 透析患者の統計より | |
発刊年月 | 2001年 01月 | |
著者 | 中井 滋 | 名古屋大学大幸医療センター内科 |
著者 | 新里 高弘 | 名古屋大学大幸医療センター内科 |
【 要旨 】 | 日本透析医学会の統計調査報告によれば,糖尿病性腎症を原疾患として透析に導入される患者は年々増加している.1999年1年間の新規導入患者では糖尿病性腎症が36.2%ともっとも多く,次いで慢性糸球体腎炎が33.6%であった.1999年末時点での透析人口では,慢性糸球体腎炎が51.1%と未だもっとも患者数が多く,糖尿病性腎症は25.1%であった. 透析導入後の10年生存率は慢性糸球体腎炎で0.533,糖尿病性腎症で0.249であり,糖尿病性腎症患者の生命予後は明らかに不良である.また,糖尿病性腎症患者には,慢性糸球体腎炎患者よりも「心筋梗塞」および「カリウム中毒/頓死」で死亡した患者が多く,「悪性腫瘍」で死亡した患者は逆に少ない. |