臨牀消化器内科 Vol.39 No.12(12)


特集名 小腸疾患に対する最新の内視鏡臨床
題名 Peutz-Jeghers症候群に対する検査と内視鏡治療
発刊年月 2024年 11月
著者 横山 孝二 自治医科大学小児科学/友愛記念病院小児科
【 要旨 】 Peutz-Jeghers症候群では生涯にわたる消化管ポリープのサーベイランスが必要であるが,腸重積に対する外科手術の既往は腸管癒着による内視鏡挿入困難の要因となるため,腸重積のリスクが高くなる8歳までにサーベイランスを開始し,10~15mm以上のポリープは内視鏡的に治療することが推奨されている.8歳未満でも15mmを超すポリープを有する例や腸重積をきたす例があることから,ポリープの存在を示唆する所見を呈する場合は積極的にサーベイランスを実施すべきである.ポリープに対しては内視鏡的切除術が行われることが多かったが,近年はより安全に多数のポリープを治療できる内視鏡的阻血治療も行われるようになってきた.サーベイランス間隔は,治療したポリープの大きさやポリープの増大速度を鑑み1~3年ごとで計画を組むが,カプセル内視鏡をはさむことでバルーン内視鏡の間隔を延長することも可能である.
Theme Latest Endoscopic Clinical Practice for Small Intestinal Diseases
Title Endoscopic Management for Patients with Peutz-Jeghers Syndrome
Author Koji Yokoyama Department of Pediatrics, Jichi Medical University
[ Summary ] No Summary
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