臨牀消化器内科 Vol.39 No.10(2-1)


特集名 自己免疫性肝疾患とICI(免疫チェックポイント阻害薬)による肝障害
題名 ICIによる肝障害 (1) 疫学・臨床像
発刊年月 2024年 08月
著者 伊藤 隆徳 名古屋大学医学部附属病院消化器内科
著者 川嶋 啓揮 名古屋大学医学部附属病院消化器内科
【 要旨 】 免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による肝障害は,初回投与から2~3カ月の間に発症することが一般的であるが,個人差があり,ICI治療終了後も含めていつでも起こりうる.抗CTLA-4抗体薬を用いた併用療法では,PD-1/PD-L1単剤療法と比較して,肝障害の発症はより早く,また重症化する傾向にある.ICIによる肝障害のおもな病態は,CD8陽性細胞傷害性T細胞とマクロファージの肝内浸潤による炎症であるが,発症リスクファクターの詳細は解明されていない.ICIによる肝障害に特徴的な症状は存在せず,ICI使用中は定期的な肝胆道系酵素のモニタリングが重要である.適切な診断を行うためには,消化器内科と各専門医が密接に連携し,臨床症状,血液検査,画像検査,および肝生検を包括的に評価することが求められる.
Theme Autoimmune Liver Diseases and ICI--induced Liver Injury
Title Incident Rate and Clinical Features of Immune Checkpoint Inhibitors-induced Liver Injury
Author Takanori Ito Department of Gastroenterology & Hepatology, Nagoya University Graduate School of Medicine
Author Hiroki Kawashima Department of Gastroenterology & Hepatology, Nagoya University Graduate School of Medicine
[ Summary ] No Summary
戻る