臨牀消化器内科 Vol.37 No.12(2-1)


特集名 肝の超音波を知り尽くす―びまん性肝疾患の診断
題名 びまん性肝疾患(線維化) (1) Bモード画像
発刊年月 2022年 11月
著者 和久井 紀貴 東邦大学医療センター大森病院消化器内科
著者 永井 英成 東邦大学医療センター大森病院消化器内科
【 要旨 】 超音波検査を用いたびまん性肝疾患の診断,とくにその線維化診断においてはエラストグラフィを用いた評価が一般的になりつつある.しかし健診施設や一般的なクリニックなど大多数の施設ではエラストグラフィといった特殊なツールは用いることができず,Bモードのみで検査が行われているのが現状である.よって,現在はまだ慢性肝炎なのか,それともすでに肝硬変へ進展してしまっているのかといった状況把握には,まずは基本となるBモードを用いた評価法を学び,習得することが必要となる.
その手順は,見るべきいくつかのポイントを超音波で確認しながら状況把握を行い,そして肝実質像を見ながら疾患特異性の高い変化を捉えることで原因疾患の推測を行うこととなる.これら得られた超音波像をもとに,診察所見や採血DATAを加味しながら総合的にびまん性肝疾患の診断と現状評価を行うことが基本となる.
Theme Ultrasound Diagnosis of Diffuse Liver Diseases
Title Ultrasonographic Diagnosis of the Liver Fibrosis with Using B-mode Ultrasound
Author Noritaka Wakui Toho University Omori Medical Center, Gastroenterology and Hepatology
Author Hidenari Nagai Toho University Omori Medical Center, Gastroenterology and Hepatology
[ Summary ] No Summary
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