臨牀消化器内科 Vol.37 No.12(1)


特集名 肝の超音波を知り尽くす―びまん性肝疾患の診断
題名 肝臓の走査法
発刊年月 2022年 11月
著者 畠 二郎 川崎医科大学検査診断学
【 要旨 】 肝臓は腹部超音波において主役ともいえる対象臓器であり,同定は容易である.一方その全域をもれなく観察するには肋間走査と肋骨弓下走査を駆使して,狭い音響窓から広くのぞき込むようにゆっくりと大きく扇動し,端から端まで観察することが必要となる.また肝臓には門脈の分枝に基づく八つの区域があり,これらの区域をすべて同定するように心がければ見落としを減らすことができる.横隔膜直下など肺の影響で死角となりやすい部位もあるが,描出は良好でも認識されないことによる見落としもあり,腹壁直下や深部など,描出野全体に目配りすることも精度の向上に役立つ.とは言え,まずは細かいことを気にせず超音波に親しむことから始めると良い.
Theme Ultrasound Diagnosis of Diffuse Liver Diseases
Title Ultrasound Examination of the Liver
Author Jiro Hata Department Clinical Pathology and Laboratory Medicine, Kawasaki Medical School
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