臨牀消化器内科 Vol.35 No.7(3-3)


特集名 薬剤性消化器疾患の診療
題名 薬剤性消化器疾患の治療 (3) 肝臓
発刊年月 2020年 07月
著者 長岡 克弥 熊本大学病院消化器内科
著者 德永 尭之 熊本大学病院消化器内科
著者 田中 基彦 熊本大学病院消化器内科
【 要旨 】 薬物性肝障害はその作用機序から「中毒性」と「特異体質性」に分類される.前者は発症が予測できるが,後者の発症予測は難しい.診断には「DDW‒J 2004薬物性肝障害ワークショップの診断基準」が広く用いられている.原因薬物は抗腫瘍薬が多く,その他抗生物質や解熱鎮痛薬などがある.治療の基本は原因薬物の中止であるが,中毒性肝障害では,危険度/有益性のバランスの観点から,CTCAE v5.0 Grade 1症例では肝障害の程度を見ながら原因薬剤を減量しつつ治療を継続する場合もある.特異体質性,とくにアレルギー性肝障害の場合,被疑薬の再投与は原則的に行われない.
Theme Medical Practices for Drug-induced Gastroenterological Diseases
Title Diagnosis and Management of Liver Injury Induced by Drugs
Author Katsuya Nagaoka
Author Takayuki Tokunaga
Author Motohiko Tanaka
[ Summary ] No Summary
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