臨牀消化器内科 Vol.35 No.5(3)


特集名 消化器領域における免疫チェックポイント阻害薬の現状・今後の展望
題名 免疫チェックポイント阻害薬の概要
発刊年月 2020年 05月
著者 能澤 一樹 愛知県がんセンター薬物療法部
著者 室 圭 愛知県がんセンター薬物療法部
【 要旨 】 現在のがん免疫療法は,免疫チェックポイント阻害薬を中心に開発が進められている.免疫療法は,がん細胞を直接治療標的とするのではなく,免疫細胞の働きによりがんを抑制する治療である.抗CTLA‒4抗体,抗PD‒1/PD‒L1抗体などの免疫チェックポイント阻害薬は,抑制シグナルを阻害することでがん免疫逃避機構を解除し,T細胞の応答を回復することが特徴である.本邦でもすでにさまざまな癌腫で承認されており,日常診療で扱う頻度も着実に上がっている.免疫チェックポイント阻害薬の作用機序を理解することで,さらなる有効性の改善,耐性機序の解明が進んでいる.また,癌腫を超えてその有効性は示されているが,癌腫ごとの課題も残っている.
Theme Immunotherapy for Gastrointestinal Cancer Using Checkpoint Blockade -- Current Status and Future Prospect
Title Overview of Immune Checkpoint Inhibitors
Author Kazuki Nozawa Department of Clinical oncology, Aichi Cancer Center
Author Kei Muro Department of Clinical oncology, Aichi Cancer Center
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