特集名 | Helicobacter pylori update | |
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題名 | H. pylori除菌判定における問題点 | |
発刊年月 | 2005年 01月 | |
著者 | 山本 憲康 | 兵庫医科大学内科学上部消化管科 |
著者 | 肥塚 浩昌 | 兵庫医科大学内科学上部消化管科 |
著者 | 小林 健彦 | 兵庫医科大学内科学上部消化管科 |
著者 | 三輪 洋人 | 兵庫医科大学内科学上部消化管科 |
【 要旨 】 | H. pylori除菌判定における問題点は“どの検査”を“いつ”行うかということに加えて,疑陽性や偽陰性が存在するという点である.個々の特徴を十分に理解したうえで,検査法を選択し,適切な時期に行わなければならない.迅速ウレアーゼ試験,検鏡法,培養法は内視鏡による生検組織を必要とする侵襲的検査法であり,内視鏡的検査そのものの必要性を熟慮する必要がある.迅速ウレアーゼ試験や尿素呼気試験は,H. pyloriのウレアーゼ活性を間接的に測定する方法であり,除菌による菌量の減少やウレアーゼ活性を阻害する薬剤の投与中の検査で偽陰性が生じる可能性がある.検鏡法,培養法,便中H. pylori抗原測定でも,菌量の減少による偽陰性に注意が必要である.抗H. pylori抗体測定では,除菌を確認できるのは長期間の経過後となる.これらのことから,除菌判定をいつ行うかということがもっとも重要な問題点である.ガイドラインや保険適用上は除菌判定を,除菌終了後4週間以降 (抗H. pylori抗体測定では6カ月以降) としているが,この期間をさらに長くするべきとの議論もある.しかし,どの検査法を用いようとも,偽陰性のリスクを完全に排除することは困難であり,複数の検査を組み合わせたり,経過観察後の再検を行うことが望ましい場合もあるが,保険適用上の点から注意が必要である. |
Theme | Helicobacter pylori update | |
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Title | The Problem of Infectious Diagnosis of Helicobacter pylori after Eradication Therapy | |
Author | Noriyasu Yamamoto | Department of Gastroenterology, Hyogo College of Medicine |
Author | Hiromasa Koizuka | Department of Gastroenterology, Hyogo College of Medicine |
Author | Takehiko Kobayashi | Department of Gastroenterology, Hyogo College of Medicine |
Author | Hiroto Miwa | Department of Gastroenterology, Hyogo College of Medicine |
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