| 特集名 | 大腸ポリープの臨床的取扱い | |
|---|---|---|
| 題名 | 大腸ポリープに対するendoscopic day surgery (1) 実地医家の立場から | |
| 発刊年月 | 2004年 04月 | |
| 著者 | 多田 正大 | 多田消化器クリニック |
| 【 要旨 】 | 早期大腸癌やポリープに対する内視鏡治療は有用であるが，偶発症もまれではない．安全に，苦痛が少なく，効率よく，そして低コストで内視鏡治療を行うためにはどうすべきかは重要な課題であるが，実地医家の立場から，大腸ポリープの日帰り治療 (EDS) の可否について考察した．患者の立場からすれば，内視鏡治療が可能な病変はその場で治療されることが望ましい．検査前のインフォームド・コンセントにおいて，内視鏡治療が行われることもあることを説明しておくべきで，出血傾向の有無を確認し，抗凝固剤の服用を中断したうえで検査に臨むべきである．治療が安全に遂行できたと判断できれば帰宅させ，偶発症が発生する危険性が高いと判断された場合には入院管理 (EHS) すればよい．自験例ではここ8年間，3,027件のEDSによる内視鏡治療において，1例 (0.03％) に内視鏡的止血術でコントロールできる程度の術後出血が発生しただけであった． EDSの可否は内視鏡医の技量，自宅での術後管理が十分にできるか否かによって左右されるが，偶発症を起こさないという信念をもって治療にあたり，患者にとってどんな治療が望ましいかを考えるべきである． |
|
| Theme | Clinical Management of Colorectal Polyps | |
|---|---|---|
| Title | Endoscopic Day Surgery for Colorectal Tumors | |
| Author | Masahiro Tada | Tada GI Clinic |
| [ Summary ] | Endoscopic polypectomy and/or EMR is widely applied for the removal of colorectal polyps. The procedure, however, is not completely free from hazards. In this short article, the usefulness and technique of endoscopic day surgery for colorectal tumors. It is emphasized that physicians should be adequately trained and experienced before they at tempt endoscopic treatment. | |