糖尿病の薬物療法
経口薬の新しい視点
- 【編】
池田 義雄
- 【ISBN】
4-88875-086-6
- 【本体価格】
4,000円
- 【刊行年月】
1996年 02月
- 【版組】
A5
- 【ページ数】
199ページ
- 【在庫】
なし
新薬の登場によって、糖尿病の治療は大きく変わった。本書では薬剤による段階的治療法から、各薬剤の効果、使用方法などを記載し、臨床ですぐ使えるよう配慮した。
目 次
- 第I部 総 説-経口糖尿病薬の歴史と今後への展望
- 第1章 SU剤の歴史と今後への期待 成宮学・池田義雄
- I.SU剤の歴史
- II.SU剤の功罪-UGDP論争
- III.SU剤とインスリンの併用療法
- IV.SU剤の作用機序
- V.SU剤の二次無効
- VI.SU剤の今後
- 第2章 BG剤は存続されるべき薬剤か 洪尚樹・堀田饒
- 第3章 人体の生理からみたα‐グルコシダーゼ阻害薬の意義 丸浜喜亮
- I.糖質消化遅延作用
- II.長期投与における諸影響
- III.腸管内の糖の難消化性と代謝変化
- IV.臨床効果の概要
- 第4章 インスリン抵抗性改善薬の開発から臨床応用まで 小林 正
- I.NIDDMのインスリン抵抗性
- II.インスリン抵抗性改善薬開発の経緯
- III.thiazolidine誘導体の特徴
- IV.臨床の場で占める位置
- 第II部 トピックス-糖尿病予防・治療における新しい視点
- 第1章 α‐グルコシダーゼ阻害薬による糖尿病予防 南條輝志男・町田和生
- I.NIDDMの発症機序
- II.α‐グルコシダーゼ阻害薬の抗糖尿病作用
- III.NIDDMの発症予防におけるα‐グルコシダーゼ阻害薬の役割
- 第2章 薬物による糖化の抑制はどこまで可能か 中山秀隆
- I.AGEの構造
- II.AGEの測定法
- III.AGEレセプター
- IV.AGEと糖尿病性血管合併症
- V.AGE生成抑止薬の開発
- 第3章 EPA(エパデール)の抗蛋白尿効果 田村泰・平井愛山・寺野隆
- I.糖尿病性腎症におけるEPAの抗蛋白尿効果
- II.糖尿病性腎症における蛋白尿の改善機序
- III.IgA腎症におけるEPAの抗蛋白尿効果
- 第4章 アルドース還元酵素阻害薬(ARI)の抗神経障害作用 栗田 正
- I.Polyol代謝経路と糖尿病性神経障害
- II.ARI開発の現状
- III.わが国におけるARIの臨床成績について
- IV.糖尿病性神経障害に対するARIの適応
- 第III部 薬物治療の実際-合併症対策とNIDDMの段階的治療
- 第1章 糖尿病性合併症に対する血管拡張薬の用い方 片山茂裕
- I.大血管障害の予防における血管拡張性降圧薬の意義
- II.細小血管症の治療における血管拡張性降圧薬の意義
- III.末梢循環障害・神経障害における血管拡張薬の意義
- 第2章 糖尿病性合併症に対する血小板凝集抑制薬の用い方 西尾善彦・柏木厚典
- I.血小板凝集の機構と抗血小板薬の作用機序
- II.糖尿病患者における血小板凝集能異常とその機能
- III.血管合併症に対する抗血小板療法の有効性
- IV.抗血小板治療上の留意点
- 第3章 糖尿病の動脈硬化対策と薬物療法の選択肢 鈴木正昭・原納優
- I.高血糖と動脈硬化
- II.インスリン低抗性と動脈硬化
- III.糖尿病に伴う高脂血症のコントロール
- IV.糖尿病に伴う高血圧のコントロール
- V.抗血栓療法
- 第4章 NIDDMの高血圧対策と薬物療法の選択肢 七里元亮・榊田典治・上原昌哉
- I.糖尿病に合併した高血圧症の鑑別診断
- II.高血圧の降圧目標
- III.高血圧治療の実際
- IV.降圧剤使用時の留意事項
- V.多剤併用の有用性
- VI.ACEIによるインスリン感受性改善効果
- 第5章 II型糖尿病の薬剤による段階的治療 池田義雄
- I.II型糖尿病の進み方と病期診断
- II.II型糖尿病がもたらすもの
- III.II型糖尿病の治療-段階的治療の進め方