臨牀透析 Vol.26 No.11(2-3)


特集名 透析看護の実践 (1)透析中のケアとその有用性
題名 症状別ケアとその効果 (3) 疼痛
発刊年月 2010年 10月
著者 青木 栄子 稲毛病院・看護師
【 要旨 】 透析患者は,高齢化,透析の長期化が進み,整形外科疾患の合併の頻度も高い.血液透析中は体動の制限を強いられ,同一体位による疼痛が出現する.これらの疼痛を緩和し安楽な透析が受けられるようにすることが大切である.専門医と連携し整形外科疾患の知識に基づき観察し,透析との関係も総合的にアセスメントし,透析方法の工夫を行うことが必要である.看護ケアによる疼痛緩和の実際として,(1) 安楽な体位の工夫,(2) マッサージ施行・他動運動施行,(3) 保温の工夫,(4) 体重管理指導,(5) 鎮痛薬の使用がある.また,患者が,疼痛による苦痛を十分表出できるように,ゆったり落ち着いた雰囲気を作り傾聴する.看護者が絶えず気を配り,さまざまな方法を試みる姿勢は,たとえ効果が不十分であっても,患者の心のケアとなり疼痛緩和につながると考える.
Theme Nursing Care During Dialysis Treatment and Its Usefulnessy
Title Care for patient with pain
Author Eiko Aoki Department of Nursing, Inage Hospital
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