臨牀透析 Vol.20 No.8(2-3-3)


特集名 透析室の環境整備 -- 院内感染を含めて
題名 [各論]居住性からみた透析室・透析ベッド・透析室の付帯設備 (3) 患者の立場から
発刊年月 2004年 07月
著者 畑山 和博 通所介護事業所 在宅21くしびき事務責任者 (山形愛心会庄内余目病院にて透析中)
【 要旨 】 筆者が透析療法を受けはじめた20数年前,透析は年齢を問わず全員が実施できる状況にはなかった.しかし,医療の進歩と施設の充実により誰もが安全で安心して透析を受けることができるようになった.透析患者にとって大変ありがたいことである.しかしながら,根本的治療法が確立されていない現在,いかに良い環境のもとで透析を受けることができるかが重要となる.個人用のテレビが設置され,リクライニングベッド,エアコン完備の明るい室内,透析監視装置のコンピュータ化と,設備も整えられている.しかし,外来治療であるため,狭い室内で多くの患者が透析を受けることになる.患者の変化をより早く見出すためにも,もう少し広いスペースが望ましいことである.
次に,感染症対策を環境の面から考えたい.大きなワンフロアでの透析は,ひとたび感染症が発生すると,集団感染に繋がる危険性がある.フロアをブロック管理し,集団感染の危険性を取り除く工夫が必要である.環境問題は,設備だけで解決するものではない.患者をケアする医師をはじめとする熟知した医療スタッフが居てくれる透析施設ほど,良い透析室と言えるのではないだろうか.
Theme Environmental Arrangements of Hemodialysis Room -- including In-hospital Infection
Title Amenities of dialysis room from a viewpoint of a patient
Author Kazuhiro Hatakeyama Day Service Zaitaku 21 Kusibiki
[ Summary ] No Summary
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