安全で有益な手技として大腸ESDを施行するための考え方と標準的手技の指針
大腸ESD Guidebook
- 【編著】
大腸ESD標準化検討部会
- 【責任編集】
田中 信治
- 【ISBN】
978-4-88875-218-3
- 【本体価格】
8,800円
- 【刊行年月】
2009年 05月
- 【版組】
B5判並製
- 【ページ数】
120ページ
- 【在庫】
なし
このESDガイドブックは,技術的なコツやピットフォールのみでなく,大腸ESDの適応や術後管理まで含めた総合的な解説書である.本書が,若い先生方の大腸ESD手技の習得の手助けになり,大腸ESDの発展・標準化につながることを期待しているが,くれぐれも不勉強や自分の技量を超えたESDにより医療事故を起こしてブレーキをかけることのないようにして頂きたい.
主要内容
- 1章 大腸ESDの適応
- I. 大腸癌治療ガイドラインと内視鏡治療
- II. 大きな大腸腫瘍の臨床病理学的特徴
- III. 大腸ESDの適応
- 2章 大腸ESDの術者に求められる条件
- I. 大腸ESDを安全に遂行するために術者に求められる条件
- II. 大腸ESDを開始する技術的条件
- III. 安全に大腸ESDを遂行するために術者に求められる技術的条件
- 3章 施設に求められる条件と準備機材について
- 施設/前処置/局注液/ESD用ナイフ/止血デバイス/高周波装置の種類・設定/内視鏡/先端アタッチメント/送気
- 4章 大腸ESDを行う際の注意点(胃ESDとの違い)
- I. 臓器の解剖学的特性から
- II. 治療前の注意点
- III. 治療時の注意点
- IV. トラブルシューティング時の注意点
- 5章 大腸ESDの実際
- 1.大腸ESDにおけるインフォームド・コンセントのポイント
- I. 大腸ESD で行う必要があると考えられるICのポイント
- 2.手技の実際
- (1) Dual Knifeの基本手技
- I. ual Knifeの特徴と使い方
- II. 治療戦略と手技のコツ
- DVD Video Dual KnifeによるESD
-下行結腸の病変に対するESD
- (2) Hook Knifeの基本手技を中心に
- I. 大腸ESDを始める前の留意点
- II. アプローチ戦略
- III. 手技の実際
- IV. 歯状線に接した腫瘍や痔核上の腫瘍のESD
- DVD Video Dual KnifeとHook KnifeによるESD
-直腸病変に対するESD(血管の豊富な例)
- (3) Hook Knifeの応用手技
- I. Hook Knifeの基本手技―直視下で切開剥離を行うESD手技のコツ
- II. Hook Knifeの応用手技―撫で切り(sweeping),鈍的剥離のコツ
- III. 難易度の高い病変に対するESDのコツ
- DVD Video Hook KnifeによるESD
-Hook Knifeの応用的なテクニック
- 3.症例に対する治療戦略・pitfall(動画)
- SM軽度浸潤癌で易出血性の病変/粘膜下層に線維化を有する病変/直腸の病変/盲腸の病変/S状結腸の病変
- 4.偶発症対策
- 穿孔/腹部コンパートメント症候群/直腸ESDは安全か?/出血
- 5.術後管理
- I. ESD術後に生じうるおもな偶発症とその防止
- II. 潰瘍底の観察・評価の情報
- III. 術後管理の実際とポイント
- 6.ESD標本の取り扱い
- I. 標本を得る前に
- II. 標本の取り扱い-展翅から固定まで
- III. 実体顕微鏡観察-染色から観察、割入れまで
- IV. 病理組織像の確認