腎不全時の薬物使用 原書第5版 成人および小児における適正投与法のガイドライン
臨牀透析12月特別増刊号 Vol.23 No.14
- 【企画・編集・翻訳】
臨牀透析編集委員会
- 【ISBN】
00000
- 【本体価格】
5,600円
- 【刊行年月】
2007年 12月
- 【版組】
B5判
- 【ページ数】
412ページ
- 【在庫】
なし
この小冊子はAmerican College of Physician(ACP)より不定期に出版されているもので,腎臓専門医のみでなく,一般臨床医をも対象に,適切な薬剤投与についてガイドブックである.
適切な薬物投与量とは主として腎から排泄または腎において不活化される薬剤について過剰投与による様々な薬剤起因性の好ましくない病態の惹起を予防するのみではなく,腎障害が存在するゆえに,過小投与量となり,効果を十分に発現できない状況を回避するため,また,さまざまな血液浄化療法により除去される薬剤の種類,および浄化療法後の補充など日常臨床に即したガイドラインである.第5版の特徴は全ての薬剤について再評価が行なわれ,ガイドラインに記載された根拠について明確化されたことである.
また,ACPの許可を得て,日本で発売されている商品名をつけることにしたことも読者の便宜を考慮してのことである.投与量については体重当りの記載がないものについては米国の標準的体重を基準に考えたほうが適切である薬剤も少なくないが,米国版に記載されている投与量を尊重した.
著者らは薬剤使用に際し,特に,使用頻度の少ないもの,新薬については経路,投与量,好ましくない作用などについて十分に添付文書をも参考にすることを強調していることを付記したい.
目 次
- ■緒言
- 生物学的活性/体内分布/代謝/腎排泄/薬動力学/腎障害が存在する場合の処方/腎機能/急性腎不全/初期投与量/維持投与量/体外循環による薬物の除去/治療濃度のモニター/好ましくない薬物作用
- ■表の使用法
- 中毒および注意事項について/主たる排泄経路/薬動力学に基づいた修正項目/正常腎機能患者における投与量/腎不全患者において修正すべき投与量/透析による影響と投与量の修正
- 成人
- 鎮痛薬
- 降圧薬と心・血管系薬物
- 降圧薬
- 交感神経系およびセロトニン系調節薬/アンジオテンシンII受容体拮抗薬/アンジオテンシン変換酵素阻害薬/β遮断薬/血管拡張薬
- 心・血管系薬物
- 抗不整脈薬/Ca拮抗薬/強心配糖体/利尿薬/その他の心臓薬/硝酸薬
- 抗微生物薬
- 抗菌薬
- アミノグリコシド系抗菌薬/セファロスポリン系抗菌薬/マクロライド系抗菌薬/その他の抗菌薬/ペニシリン系抗菌薬/キノロン系抗菌薬/テトラサイクリン系抗菌薬
- 抗真菌薬
- 抗酸菌薬
- 抗寄生虫薬
- 抗ウイルス薬
- その他の薬物
- 抗凝固薬
- 抗痙攣薬
- 抗ヒスタミン薬
- 抗パーキンソン薬
- 抗甲状腺薬
- 関節炎,痛風治療薬
- 関節炎,痛風治療薬(非ステロイド性抗炎症薬)
- 気管支拡張薬
- 気管支拡張薬(ロイコトリエン阻害薬)
- コルチコステロイド
- 血糖低下薬(経口)
- 血糖低下薬(非経口)
- 脂質低下薬
- その他の薬物(各種)
- 神経・筋への作用薬
- プロトンポンプ阻害薬
- 鎮静薬,睡眠導入薬,向精神薬
- 抗うつ薬
- バルビツール系
- ベンゾジアゼピン系
- ベンゾジアゼピン系(ベンゾジアゼピン拮抗薬)
- その他の鎮静薬
- >フェノチアジン系
- 選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRIs)
- 三環系抗うつ薬
- 小児
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- 小児におけるGFRの計算/薬物情報と薬物動態学的なパラメーター
- 鎮痛薬
- 降圧薬と心・血管系薬物
- 降圧薬
- 交感神経系およびセロトニン系調節薬/アンジオテンシン変換酵素阻害薬/β遮断薬/血管拡張薬
- 心・血管系薬物
- 抗不整脈薬/Ca拮抗薬/強心配糖体/利尿薬/その他の心臓薬
- 抗微生物薬
- 抗菌薬
- アミノグリコシド系抗菌薬/セファロスポリン系抗菌薬/その他の抗菌薬/ペニシリン系抗菌薬/キノロン系抗菌薬/テトラサイクリン系抗菌薬
- 抗真菌薬
- 抗酸菌薬
- 抗寄生虫薬
- 抗ウイルス薬
- その他の薬物
- 抗凝固薬
- >抗痙攣薬
- 抗ヒスタミン薬
- 抗腫瘍薬
- 気管支拡張薬
- コルチコステロイド
- 免疫抑制薬
- その他の薬物(各種)
- 神経・筋への作用薬
- プロトンポンプ阻害薬
- 鎮静薬,睡眠導入薬,向精神薬
- ■文献
- 索引